ボーダーは、国だけじゃない。「決めつけない」という越境を体現する、大沢さんのストーリー ──Beyond Borders Vol.11

2026年06月05日

ボーダーは、国だけじゃない。「決めつけない」という越境を体現する、大沢さんのストーリー  ──Beyond Borders Vol.11

連載企画「Beyond Borders」は、これまで国境を越えて働く人たちのストーリーをお届けしてきました。今回ご紹介するのは、人事部の大沢さん。日本で生まれ育った大沢さんですが、多文化チームで働く中で、“当たり前”や“前提”を見つめ直してきたひとりです。ボーダーは、国だけにあるものではありません。価値観や思い込みの中にも、見えない境界線は存在します。今回は、“内側にあるボーダーを越える”という視点から、大沢さんのストーリーをお届けします。(EP217)

GTNの社員の約7割は外国籍。連載企画「Beyond Borders」では、国籍や文化、価値観の違いを越えて働くGTNメンバーのストーリーを通して、多文化共生のリアルをお届けしています。

今回登場するのは、鹿児島県生まれ、東京都町田市育ちの大沢さん。大学時代にアメリカで日本語を教えるボランティアを経験したことをきっかけに、「日本にいる外国人の方と関わる仕事がしたい」と思うようになりました。現在は人事部で、GTNで働くメンバーが安心して働ける環境づくりに向き合っています。2025年のGTN AWARDSではMVPを受賞! 

そんな大沢さんに、多文化チームの中で感じてきたことや、人に向き合ううえで大切にしている姿勢を伺いました。

自然の中で育まれた価値観と、外の世界への関心

海釣りを楽しむ日常のひとこま。自然の中で過ごす穏やかな時間が、今の自分のベースになっているそう。

──ご出身について教えてください。

鹿児島県枕崎市生まれで、育ちは東京都町田市です。東京と聞くと都会のイメージがあるかもしれませんが、私が育った場所はかなり自然豊かで、一番近いコンビニまで徒歩30分ほどかかるような環境でした。里山に指定されているエリアで、キジやタヌキ、ハクビシンに出会うのも日常のひとこま。そんな自然の中で育ちました。

── 今の仕事や価値観に影響を与えた出来事はありますか?

大学生のとき、アメリカで現地の学生に日本語を教えるボランティアをしたことが大きかったです。外国人の方と関わる中で、自分の知らなかった価値観や文化に触れ、世界の見え方が広がっていく感覚がありました。

人に向き合う仕事の中で、見えてきたこと

── GTNに入社したきっかけを教えてください。

そのアメリカでのボランティアの経験をきっかけに、「今度は日本にいる外国人の方と関わる仕事がしたい」と思うようになりました。外国人の方と関わりたい、そして人の成長にも関わりたい。その両方の思いを、外国人の方の暮らしを支える事業の中で実現できる場所だと感じ、GTNに入社しました。

── 7割が外国人というGTNの多文化チームで働く中で、特に印象に残っている出来事はありますか?

入社したばかりの頃、会議でメンバーがとても率直に意見を言い合っている姿を見て、衝撃を受けたことを覚えています。でも同時に、お互いに率直にコミュニケーションが取れるのはいいことだなとも感じました。また、新卒向けのオープンカンパニーでは、中国出身のメンバーの視点によって議論が一気に具体化したことがあり、「違いがあるからこそ広がる発想」を実感しました。

── 人事の仕事をするうえで、大切にしていることを教えてください。

GTNで働くメンバーみんなが幸せであってほしい、という思いで仕事をしています。困ったときや悩んでいるとき、真っ先に相談してもらえる存在でありたい。制度や仕組みを整えることも大切ですが、それ以前に「この人に話してみよう」と思ってもらえる関係性を大切にしています。

「決めつけない」という越境

── 大沢さんにとって「越境」とは何ですか?

固定観念や偏見を持たないことだと思います。相手を「こういう人だろう」と決めつけずに向き合うこと。それが、信頼関係をつくる第一歩だと感じています。私自身まだまだ挑戦中ですが、人事の組織デザインチームとして、メンバーが働きやすくなる仕組みづくりにも取り組んでいきたいと思っています。これからどんどん新しい企画を打ち出していきたいですね。

2025年のGTN AWARDSでは、MVPを受賞。「受賞のタイミングまで全く知らなかったので、本当に驚きました。いつも関わってくださっているみなさん、ありがとうございます!」と大沢さん。

── 最後に、この記事を読んでいる皆さんへ、メッセージをお願いします。
固定観念や偏見をもたないこと。
私自身、たった2週間のアメリカ滞在でも、文化や言語のギャップに戸惑うことがありました。だからこそ、日本を選んで来てくれる方には感謝しかありません。日本語には分かりづらい表現もありますが、正直に自分の気持ちを伝えることで、解決につながることもあると思います。

そして、多文化チームの中にいる日本人の私たちにできる第一歩は、日頃から積極的に声をかけること。こちらから関わろうとすることで自然と距離は縮まりますし、ちょっとした会話の積み重ねが、安心感にもつながっていくはずです。

国だけでなく、私たちの中にもあるボーダーを超えて

大沢さんの言葉から伝わってきたのは、「人に向き合う仕事」へのまっすぐな思いでした。

相手に寄り添うこと、でも決めつけないこと。
違いを前提にしながら、前向きに伝えること。


その姿勢は、多文化チームで働くうえでの大切なヒントでもあります。
ボーダーは、国だけでなく、私たちの中にもある。そんな気づきを与えてくれるストーリーでした。

これからもGTNの仲間たちの越境ストーリーをお届けしていきます。次回もどうぞお楽しみに☺️

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