社員それぞれの言葉や経験が、子どもたちの学びに。ユネスコ協会×GTNがつくった夏休み

2026年11月02日

社員それぞれの言葉や経験が、子どもたちの学びに。ユネスコ協会×GTNがつくった夏休み

「もっと、いろいろな外国の『ありがとう』を知りたい」。 世界の言葉や暮らしに触れたあと、子どもたちから聞かれた声です。2026年8月、埼玉県蓮田市で、地域の子どもたちを対象にした多文化体験イベントが開かれました。企画したのは、地域で子どもたちの居場所づくりに取り組む蓮田・白岡地方ユネスコ協会とGTN。協会の江原さんと、地域での活動を続けてきたGTN人事総務部の花田さんが中心となり、両者のコラボレーションが実現しました。GTNのメンバーも、動画制作やプログラムづくりなど、それぞれの得意分野を生かして協力しました 。会社と地域、それぞれが持つ強みがつながると、どんなことができるのでしょうか。子どもたちと過ごした夏の一日から考えます。(EP235)

子どもの「小さな体験」から始まる、多文化共生

蓮田・白岡地方ユネスコ協会では、『U-スイミー ~みんなでつくるこども・若者の居場所~』として、地域の子ども・若者の居場所づくりに取り組んでいます。

背景にあるのは、子どもたちを取り巻く環境の変化です。共働き世帯が増えるなか、小学校低学年では学童保育などを利用していても、高学年や中学生になると地域で過ごせる場所が限られ、長期休みに一人で過ごす子どももいます。また、普段の暮らしのなかでは出会えない人や世界に触れることも、協会が大切にしていることの一つです。

そこで協会では、子どもたちが安心して過ごせるだけでなく、普段とは違う人や世界に出会える機会をつくっています。

この夏も、企業や地域の団体と連携しながら、お金について学ぶ「キッズマネーアカデミー」や宇宙について学ぶ教室、戦争をテーマにした平和学習など、さまざまなプログラムを実施。そのなかでも、学生スタッフから「ぜひやりたい」と声が上がったのが、国際交流だったといいます。

「世界を知ることって、すごく大事なことで、知らなければ何も始まらないと思うんです。いろいろな人がいることを知って、お互いを認め合う。そういうことを小さいうちから学べるのは、すごく素晴らしいことだと思います」(蓮田・白岡地方ユネスコ協会・江原さん)

では、子どもたちが「世界」と出会う機会を、地域でどうつくるのか。そこで協会とGTNをつないだのが、人事総務部の花田さんでした。

一人の社員から始まった、地域とGTNのつながり

GTN人事総務部・花田さん(左)、蓮田・白岡地方ユネスコ協会・江原さん(中央)、内山さん(右)。

花田さんと蓮田・白岡地方ユネスコ協会との出会いは、JICAでの経験がきっかけでした。自身の経験について地域で話す機会があり、その後も協会のメンバーと交流するなかで、活動に関わるようになったといいます。

「最初は、JICAでの経験について学校でお話ししてください、という依頼をいただいたのがきっかけでした。そのあとユネスコ協会の方といろいろお話しするなかで、地元でこういう活動をやっているんだと知って。『じゃあ、私も一緒にやりたいです』と参加するようになりました」(GTN人事総務部・花田さん)

やがて、協会が取り組む「子どもの居場所づくり」のなかで、「国際交流をやってみたい」という話が持ち上がります。そこで花田さんが思い浮かべたのが、自身が働くGTNでした。

多様な国籍・文化的背景を持つメンバーが働くGTNなら、子どもたちが世界の言葉や暮らしに触れる機会をつくれるのではないか。そう考え、GTNのSDGsアンバサダーでもある花田さんを中心に、企画を形にしていきました。

「社内に提案するときには、地域の子どもたちに新しい体験を届けるだけでなく、GTNにとってもどんな意味があるのかを考えました。社員が持っている多言語・多文化の知識を生かせる機会にもなると思ったんです」(花田さん)
実際のプログラムづくりでは、子どもたちが楽しみながら世界に触れられるよう、さまざまな工夫を重ねました。以前、SDGsアンバサダーが参加したイベントで使ったカルタを活用したほか、GTNのメンバーが世界のさまざまな言葉であいさつを紹介する動画も制作しました。
「当日、実際に現地に行ったのは3人なんです。でも、企画のアイデアを出してくれた人や、資料づくりを手伝ってくれた人、いろいろな国の言葉を動画に撮ってくれた人もいて。みんながいなかったら、できなかったと思います。動画は本当にワンフレーズなんですけど、子どもたちが面白がって、聞こえてきた言葉を一緒に発音してくれました。いろいろな国につながりがあって、『これが必要』となったときに、みんなでぱっと動ける。そういうところは、GTNの強みだなと思いました」(花田さん)
「知らない」を「知りたい」に変える体験

当日は、子どもたちがオリジナルの「パスポート」を手に、世界を旅するようなプログラムを体験しました。世界の学校生活や習慣をクイズで知ったり、いろいろな国の「ありがとう」や「こんにちは」を覚えたり、言葉を使わずジェスチャーだけで気持ちを伝えたり。海外で育ったGTNメンバーから、子どもの頃の暮らしについて話を聞く時間もありました。

イベント後には、こんな声が聞かれました。

外国のあいさつには、長いものも短いものもあることを知れてよかったです。これから、いろいろなあいさつを使ってみたいです。

勉強しながら遊べて、楽しかったです。もっと、いろいろな外国のあいさつとか、「ありがとう」の言い方を学びたくなりました!

そして、子どもたちが触れたのは、言葉だけではありません。海外で育ったGTNメンバーの子ども時代の話を通して、日本とは異なる暮らしについて知る機会にもなりました。

日本で飲み水がすぐ飲めるのは、すごく貴重なことなんだと思いました。水を無駄遣いしないようにしたいです。

GTNだからできること。地域だからできること

今回の取り組みは、蓮田・白岡地方ユネスコ協会とGTN、それぞれの強みを持ち寄ることで実現しました。
蓮田・白岡地方ユネスコ協会が担ったのは、子どもたちが安心して参加できる場づくりです。地域のネットワークを生かして参加者を募り、会場や当日の運営を準備。高校生や大学生のボランティアも加わり、地元の事業者の協力を得ながら、子どもたちを迎える環境を整えました。

一方、GTNが担当したのは、世界の言葉や文化に触れるプログラムです。多言語のあいさつ動画やカルタ、世界の暮らしを紹介するクイズなどを用意し、当日は社員が自身の経験も交えながら、子どもたちと交流しました。
地域のことをよく知る協会と、多様な文化に日常的に触れているGTN。それぞれの得意なことが重なったことで、今回の体験が生まれたのです。

江原さんは、企業と一緒に取り組む意味をこう話します。
「私たちだけでは、知らないことも、できないこともたくさんあります。企業の方と一緒にやると、私たちとはまた違う知識を持っているので、世界が広がるんですよね。それぞれが持っている強みを生かしてもらえたら、子どもたちにも、もっといろいろな学びを届けられると思います」(江原さん)

江原さんが大切にしているのは、それぞれが得意なことを持ち寄ること。企業との連携では、その企業だからできることを「お任せしたい」と話していました。

会社の「いつもの強み」を、地域にひらいてみる

今回の活動を振り返り、花田さんが改めて感じたのは、普段の仕事では当たり前になっていることが、地域では新しい価値になるということでした。

「GTNでは、20数言語に対応できることも、いろいろな国のメンバーがいることも、普段は当たり前のように感じてしまっています。でも、改めて考えると、それって当たり前じゃないし、GTNの強みなんですよね。今回のような機会を通して、その強みをもっといろいろなところで生かしていけたらと思っています。今度は、GTNのいろいろな国のメンバーが実際に地域に出て、一緒にイベントをつくるような機会も増やしていけたらうれしいです」(花田さん)

また、生まれた地域との接点を一回限りで終わらせず、持続可能な取り組みにしていく視点も欠かせません。江原さんは、今後の展望についてこう話します。

「参加してくれる子どもたちがいるからには、細くても長く活動を続けていきたいと思っています。子どもたちだけでなく、関わってくれる高校生や大学生のスタッフにとっても大切な成長の場になっています。私たちだけの力ではできないことを、企業のみなさんにも力を貸していただきながら、ともに育てていける形にしていきたいです」(江原さん)

地域への貢献というと、何か特別なことをしなければと思うかもしれません。でも、普段の仕事で培ってきた知識や経験、社員一人ひとりの得意なことが、地域の誰かにとっては新しい発見や学びにつながることもあります。

自分たちの会社には、地域で生かせるものがないだろうか。そんな問いは、一緒に働く仲間の経験や得意なことを、改めて知るきっかけにもなりそうです。それぞれの強みを知り、生かせる機会をつくる。今回の協働には、多様な人がともに働く職場づくりのヒントもありました。

サステナビリティ | GTN | 株式会社グローバルトラストネットワークス

グローバルトラストネットワークス(GTN)のサステナビリティに関する取り組みを紹介するページです。

みんなのコメント

コメントがありません。

コメントする

おすすめ記事

人気記事

ページのトップへ