ミャンマーで日本語に出会い、日本で“支える人”へ。イイさんの越境ストーリー ──Beyond Borders Vol.5

連載企画「Beyond Borders」の第5回は、ミャンマー出身のイイさん。母国で日本語を学び、日系企業で働いた経験を経て来日。現在は特定技能外国人の支援担当として、同じミャンマー出身の方々が安心して働けるよう日々寄り添っています。日本での暮らしに戸惑いながらも、多文化のなかで見つけた“支える喜び”を伺いました。(EP194)
GTNの社員の約7割は外国籍。
なぜ日本を選んだのか、どんな思いで働いているのか──。
連載企画「Beyond Borders」では、GTNの外国籍社員、一人ひとりの「越境ストーリー」を通して、多文化共生のリアルをお届けします。
第5回は、自身も来日直後に日本の生活で戸惑った経験を持ち、その経験をいま“支援する側”として生かしている登録支援ユニットのイイさんです!
なぜ日本を選んだのか、どんな思いで働いているのか──。
連載企画「Beyond Borders」では、GTNの外国籍社員、一人ひとりの「越境ストーリー」を通して、多文化共生のリアルをお届けします。
第5回は、自身も来日直後に日本の生活で戸惑った経験を持ち、その経験をいま“支援する側”として生かしている登録支援ユニットのイイさんです!
日本語との出会いが、日本で働く夢のはじまり
──日本に興味を持ったきっかけを教えてください。
私はミャンマーの大学で、日本語を専攻していました。
当時、日本企業の進出が盛んで、日本語を学ぶ学生がとても多かったんです。就職にも有利でしたし、私自身もしっかり学びたいと思い、外国語大学で日本語を第一志望に選びました。
卒業後は日系企業で3年間勤務しました。そこで一緒に働いた日本人の上司がとても優しく、仕事の教え方も丁寧で、約束や時間をきちんと守る姿に感動したんです!
「こういう人たちと働いてみたい」「日本で経験を積めば、自分ももっと成長できるかもしれない」と思うようになりました。
── 実際に来日を決めた背景には、どんな思いがあったのでしょうか。
コロナ禍やミャンマーの政情不安も重なって、自分の将来について深く考えるようになりました。安定した環境で成長していきたい。そんな思いから、日本で働くことを決意しました。
──日本での生活は、最初からスムーズでしたか?
やっぱり「生活に慣れること」は大変でしたね。
行政の手続き、部屋探し、ゴミの分別など……、どれも初めてのことばかりで戸惑いました。実は、ミャンマーでも実家暮らしで一人暮らしの経験もなかったこともあって、正直とても大変でしたが、すべてが新鮮でもありました。
でも、当時の職場の日本人メンバーが仕事だけでなく、市役所や銀行の手続きにも一緒に行ってくれるなど、生活面でもたくさんサポートしてくれました。おかげで、少しずつ自信を持って生活できるようになりました。
最初の3か月間は会社の寮で暮らしましたが、その後は自分でアパートを探して契約しました。保証人や引っ越しの手配など大変なことも多かったですが、その経験が今の支援の仕事にすごく生きています。
私はミャンマーの大学で、日本語を専攻していました。
当時、日本企業の進出が盛んで、日本語を学ぶ学生がとても多かったんです。就職にも有利でしたし、私自身もしっかり学びたいと思い、外国語大学で日本語を第一志望に選びました。
卒業後は日系企業で3年間勤務しました。そこで一緒に働いた日本人の上司がとても優しく、仕事の教え方も丁寧で、約束や時間をきちんと守る姿に感動したんです!
「こういう人たちと働いてみたい」「日本で経験を積めば、自分ももっと成長できるかもしれない」と思うようになりました。
── 実際に来日を決めた背景には、どんな思いがあったのでしょうか。
コロナ禍やミャンマーの政情不安も重なって、自分の将来について深く考えるようになりました。安定した環境で成長していきたい。そんな思いから、日本で働くことを決意しました。
──日本での生活は、最初からスムーズでしたか?
やっぱり「生活に慣れること」は大変でしたね。
行政の手続き、部屋探し、ゴミの分別など……、どれも初めてのことばかりで戸惑いました。実は、ミャンマーでも実家暮らしで一人暮らしの経験もなかったこともあって、正直とても大変でしたが、すべてが新鮮でもありました。
でも、当時の職場の日本人メンバーが仕事だけでなく、市役所や銀行の手続きにも一緒に行ってくれるなど、生活面でもたくさんサポートしてくれました。おかげで、少しずつ自信を持って生活できるようになりました。
最初の3か月間は会社の寮で暮らしましたが、その後は自分でアパートを探して契約しました。保証人や引っ越しの手配など大変なことも多かったですが、その経験が今の支援の仕事にすごく生きています。
越境の経験を、支える力に
── 現在のGTNでのお仕事について教えてください。
登録支援ユニットで、特定技能外国人の方々への定着支援を担当しています。
主にミャンマー出身の方々をサポートしていて、生活や仕事に関する相談を受けています。
相談内容で多いのは、行政手続きや税金、健康保険のことなどですね。生活面では、エアコンの使い方や家賃の支払い方、SIMカードの契約など、日常の小さなことまで幅広くあります。「わからない」を「わかる」に変えていくことが、私の役割だと思っています。
そのために大切にしていることは、「話すことより、聞くこと」。
みんな遠慮して、自分の困りごとをなかなか言えないことが多いんです。だからこそ、安心して話してもらえるように丁寧に耳を傾けています。
仕事のやりがいを感じるのは、支援している方の笑顔に出会えた瞬間です。
最初は日本語に自信がなく、不安を抱えていた方が、少しずつ慣れて職場で昇給の推薦を受けました。そのときに「あなたのおかげで頑張れました」と言ってもらえて。その言葉は、今でも私の励みになっています。
登録支援ユニットで、特定技能外国人の方々への定着支援を担当しています。
主にミャンマー出身の方々をサポートしていて、生活や仕事に関する相談を受けています。
相談内容で多いのは、行政手続きや税金、健康保険のことなどですね。生活面では、エアコンの使い方や家賃の支払い方、SIMカードの契約など、日常の小さなことまで幅広くあります。「わからない」を「わかる」に変えていくことが、私の役割だと思っています。
そのために大切にしていることは、「話すことより、聞くこと」。
みんな遠慮して、自分の困りごとをなかなか言えないことが多いんです。だからこそ、安心して話してもらえるように丁寧に耳を傾けています。
仕事のやりがいを感じるのは、支援している方の笑顔に出会えた瞬間です。
最初は日本語に自信がなく、不安を抱えていた方が、少しずつ慣れて職場で昇給の推薦を受けました。そのときに「あなたのおかげで頑張れました」と言ってもらえて。その言葉は、今でも私の励みになっています。
── 日本で働く中で、感じたことや気づきはありますか?
まず驚いたのは、日本人の時間の正確さと細やかな気配りです。どの対応も丁寧で、相手を思いやる文化が根付いていると感じました。
日本の方々は本当に丁寧で、責任感があります。そのため、物事を進める際にも細かな配慮が随所にあり、安心して任せられる場面が多いです。すぐに決断できる内容については、もう少しスピーディーだと助かることもありますね。
“建前”の文化も好きです。相手を傷つけないための“思いやり”の表れなのだとわかりました。私自身も、相手を気づかうように言葉を選ぶようになりました。
── 文化の違いを超えて、お互いを理解し、尊重し合うイイさんのこれまでの努力がよく伝わってきました。最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
まず驚いたのは、日本人の時間の正確さと細やかな気配りです。どの対応も丁寧で、相手を思いやる文化が根付いていると感じました。
日本の方々は本当に丁寧で、責任感があります。そのため、物事を進める際にも細かな配慮が随所にあり、安心して任せられる場面が多いです。すぐに決断できる内容については、もう少しスピーディーだと助かることもありますね。
“建前”の文化も好きです。相手を傷つけないための“思いやり”の表れなのだとわかりました。私自身も、相手を気づかうように言葉を選ぶようになりました。
── 文化の違いを超えて、お互いを理解し、尊重し合うイイさんのこれまでの努力がよく伝わってきました。最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
「ミャンマーの力と日本の想いで、新しい未来を。」
မြန်မာ၏ ခွန်အားနှင့် ဂျပန်၏ ဆန္ဒမျှော်မှန်းချက်များဖြင့် အနာဂတ်သစ်ကို ဖန်တီးကြစို့။
これは、私のリーダーと一緒に考えた言葉です。
今、ミャンマーから日本へ来て働く人がどんどん増えています。彼らの若さやエネルギー、前向きな姿勢と、日本の企業が持つ丁寧さや思いやりが合わされば、もっと良い社会をつくっていけると思うんです。日本とミャンマー、それぞれの良さを生かして、よりよい社会をつくっていきたいです。
今、ミャンマーから日本へ来て働く人がどんどん増えています。彼らの若さやエネルギー、前向きな姿勢と、日本の企業が持つ丁寧さや思いやりが合わされば、もっと良い社会をつくっていけると思うんです。日本とミャンマー、それぞれの良さを生かして、よりよい社会をつくっていきたいです。
外国人のことで困ったときに思い出してもらえる存在でありたい。それが私の願いです。
最後に
自らの越境体験を原点に、今は同じ道を歩む仲間を支えているイイさん。その言葉の端々からは、「誰かの不安を少しでも軽くしたい」という優しさと誇りがにじみます。
いかがでしたか?
これからもGTNの仲間たちの越境ストーリーをお届けしていきます。
ぜひ次回も楽しみにしていてください☺️
いかがでしたか?
これからもGTNの仲間たちの越境ストーリーをお届けしていきます。
ぜひ次回も楽しみにしていてください☺️






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