「旧正月」って何?GTNメンバーに聞いてみた!👀

2025年02月03日

「旧正月」って何?GTNメンバーに聞いてみた!👀

みなさんは「旧正月」と聞いて、どんなイメージを持っていますか?日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、アジアをはじめとした多くの国々では、新暦のお正月とは別に旧暦のお正月を盛大に祝う文化があります。 今回は、そんな旧正月がどんな行事なのか、GTNメンバーのみなさんのエピソードと一緒にお届けします!

ある日の広報セクションでの雑談にて。

旧正月が始まりましたね~☺️

あ、確かに!RECOGでも自国の旧正月について写真やエピソードをシェアしている方がいました。そういえば私、旧正月がどんなものかあまり知らないんです…。

そうなんですか?アジアで旧正月はとても大切な行事なんですよ。中国や韓国だけでなく、ベトナムやモンゴルでも盛大に祝われます👏

日本のお正月と何が違うんですか?

それぞれの国で全然違います!例えば香港では爆竹を鳴らしてお祝いしますよ🔥

なんだか楽しそう!もっと詳しく知りたいです👀

「旧正月」って名前は聞いたことあるけど、どんな行事なのか詳しくは知らない…という方も多いのでは?

そこで、広報の福井が旧正月について調べ、GTNのみなさんに聞いたそれぞれの国の過ごし方やエピソードをご紹介します✨
この記事を通じて、GTNメンバーの文化に触れてみませんか?😉

旧正月とは?いつ始まるの?

旧正月は、旧暦の1月1日のことです。現在使われている新暦(太陽暦)とは違い、旧暦は月の満ち欠けを基準としているので、1年が約354日。そのズレによって旧正月の日付が毎年変わるんです!

ちなみに、2025年の旧正月は多くの国で1月29日、モンゴルでは3月1日😊
日本では新暦の1月1日を祝いますが、中国や韓国などアジアの多くの国では、旧暦のお正月を大切にしています。

ちょっと豆知識🌏💡

旧正月は英語で「Lunar New Year」?それとも「Chinese New Year」?
実はこれ、たびたび議論になる話題なんです。

「春節は中国発祥だからChinese New Yearが正しい!」という意見もあれば、「でも中国だけじゃなく韓国やベトナムでも祝うからLunar New Yearの方がふさわしい!」という考えも。

英語で話すときは、相手の文化を意識して言葉を選ぶのがポイントかも?🤔

次は国ごとの旧正月の特徴を見ていきましょう!

中国の旧正月(春節)

中国の旧正月は家族が集まる最大のイベント2025年の連休期間は旧正月前日の1月28日から2月4日までの8日間で、大晦日に「年夜飯(ニェンイエファン)」と呼ばれるごちそうを囲み、新年を爆竹や花火でにぎやかにお祝いします。音を出すことで「邪気を追い払う」という意味が込められているんだとか。北の地域では餃子、南では様々な料理を楽しむ習慣もあります。

旧正月といえば「」が象徴的。街中や家の入口に赤い飾りや対聯(ついれん)が飾られ、「福」の文字を逆さまにするのもお決まりです。これは、「福が逆さまになる(福倒了/フー・ダオ・ラ)」と「福が来る(福到了/フー・ダオ・ラ)」が同じ発音になることから、「福が来るように」という願いが込められています。

G人事部・才さん直筆の「福」の字

また、中国では都会で働く人が多く、旧正月は年に一度の帰省のチャンス。「春運」と呼ばれる帰省ラッシュは何億人もの大移動となり、旧正月ならではの光景です。

【中国出身】相馬さん(グローバル保証営業部)

幼い頃、旧正月は一年で最も楽しみにしていました。1990年代の上海では、現代よりも伝統的な風習が色濃く残っていました。

旧正月前には家中を徹底的に掃除し、不運を払う意味を込めて赤い春聯(しゅんれん)や「福」の字を飾りました。「福」を逆さに貼るのは「福が到来する」という意味を表します。また、親と市場で新年用の食材や衣類を買い揃え、子供たちはキャンディーや果物を楽しみにしていました。当時は市場や小型店舗が主流で、大型ショッピングモールはまだ珍しかったです。

大晦日の夜には家族で豪華な年夜飯を囲み、魚(余裕を象徴)、蛋餃(富や繁栄を象徴、湯圓(家族の団結を象徴)など縁起の良い料理が並びました。その後、家族全員でテレビの春節特番「春節聯歓晩会(春晚)」を観るのが一般的で、深夜には爆竹や花火を鳴らして新年を迎えました。特に大晦日から元旦にかけては街全体がにぎやかでした。

旧正月初日には新しい服を着て親戚や近所を訪問し、新年の挨拶を交わしました。子供たちは紅包(お年玉)をもらうのを楽しみにしていました。当時の上海はまだ都市化が進んでおらず、家族や伝統を大切にする雰囲気が強く、旧正月は「家族の絆を深める大切な時間」でした。

香港の旧正月(春節)

香港の旧正月は、中国の伝統に国際都市らしい華やかさが加わっています。2025年の旧正月は1月29日から31日までの3日間で、ビクトリアハーバーの花火大会やにぎやかなナイトパレードが人気です。「蘿蔔糕(ローバッゴー)」という大根餅をはじめ、「年糕(おもち)」や「芋頭糕(タロイモもち)」など、さまざまな「糕」(お餅)を食べて新年の幸運を願うのが恒例。「糕」は「高」と同じ発音で、運気を高めたり昇進を意味する縁起物とされています。赤い封筒に包まれたお年玉「利是(ライシー)」も欠かせません。

また、ユニークな風習もあります。旧正月の3日目は「口喧嘩の日」とされ親戚とは会わず、7日目は「全人類の誕生日」として「誕生日おめでとう」と言い合うそうです。寺院で健康や商売繁盛を祈るのも、香港ならではの光景でしょう。

【香港出身】リーさん(サービス推進事業部)

香港にいたときの旧正月は決まって親戚を訪れ、お祝いの言葉を互いに掛け合って、そのまま近況を尋ねたり、雑談などをしたりして過ごしていました。子供はもちろんお年玉をもらったりしていました。結構大人数だったのですごく賑やかで、とても楽しかったです!

台湾の旧正月(春節)

台湾の旧正月は、中国と似ていますが、台湾ならではの文化も色濃く表れています。2025年の旧正月休みは1月25日~2月2日の9日間で、連休中は多くの店舗が休業し、家族と静かに過ごす時間が大切にされています。

大晦日には家族全員で「圍爐(ウェイルー)」と呼ばれる鍋料理を囲み、「發粿(ファーグォ)」という蒸しパンや「湯圓(タンユエン)」という台湾式ぜんざいを食べ、新年の発展や家族の結束を願うのも定番です。また、期間限定の市場「年貨大街」では、縁起物やお菓子が並び、にぎわいを見せます。

さらに、神棚や寺院にお供え物を捧げたり、「金紙(ジンジー)」と呼ばれる金色の紙を燃やして、故人があの世でお金に困らないよう祈る習慣も大切にされています。

【台湾出身】シェさん(グローバル保証審査部)

台湾の多くの家庭では、旧正月の大晦日に大掃除をするだけでなく、最も大事なのは神様や先祖を祭ること、そして家族で年越し料理を食べることではないかと思います。

実家の大晦日ルーティンでは、大掃除を終えた後、ごちそうや言葉遊びで良い意味を表せるお菓子や果物を用意して、まず神様、次に先祖、最後に「地基主」という順番で祭ります。(「地基主」は日本語に適切な訳がないようですが、家や土地を守る神霊を指します)
過去一年間の見守りに感謝し、来年も引き続き見守っていただけるよう祈ります。

また、祭り用の神様に供えたごちそうをメインに、年越し料理を家族全員で一緒に食べます。

韓国の旧正月(ソルラル)

韓国の旧正月「ソルラル」は、日本のお正月に似た家族団らんの時間です。普段は3連休ですが、2025年は1月25日から6連休となります。

ソルラルでは家族や親戚が集まり、「茶礼(チャレ)」という先祖を供養する儀式を行い、お墓参りをするのが一般的です。子どもたちは韓服を着て「歳拝(セベ)」という新年の挨拶をし、お年玉「セベトン」をもらいます。

食卓には、韓国風お雑煮「トック」が欠かせません。そのほか、「チャプチェ」「チヂミ」「カルビチム」などの名節料理が並び、家族でにぎやかに新年を祝います​。

【韓国出身】ヒョギョンさん(事業戦略室・マーケティングセクション)

韓国では旧正月に「トック(お餅スープ)」を食べます〜!トックを一皿食べると1歳年を取るという意味があり、小さい頃は早く大人になりたくて3皿も食べて、本当に3歳年を取ったと思い込んでいました(笑)

ベトナムの旧正月(テト)

ベトナムの旧正月「テト」は、帰省ラッシュや縁起物で街が賑わい、道端では獅子舞や龍舞が繁栄や富を願って披露され、新年らしい華やかさを演出します。ちなみに、2025年のテトは1月29日から始まりますが、ベトナム政府は1月25日から2月2日までの9連休を発表しています。

お正月には「バインチュン」というちまき風の料理を食べたり、丸ごと茹でた豚バラ肉や紅白なますなどのごちそうを家族みんなで楽しみます。お年玉も忘れちゃいけません!子どもだけでなく、社会人・既婚者が両親や親戚などの収入がない・自分より少ない年長者、未婚者、職場の部下やスタッフにも渡すのがベトナム流なんだとか。

ちなみに、テト休暇中に働く人には、なんと給与が通常の3倍以上も支払われますが、それでも、多くの人が「家族と過ごす時間のほうが大事!」と仕事を休むそうです。

ベトナムでは旧正月に「お祝いの言葉」を贈り合うのが定番!ということで、GTNのベトナム出身メンバーから素敵なメッセージをいただきました

【ベトナム出身】チャンさん(グローバル債権管理部)

「新年おめでとうございます!春が訪れ、テトの時期が来ましたので、あなたとご家族に新しい年が健康で繁栄し、すべてのことが順調に進むことをお祈り申し上げます。新しい年が、あなたにたくさんの喜び、幸運、そして仕事や人生における成功をもたらしますように。皆で楽しくテトを迎え、ご家族や愛する人々と団欒のひとときを過ごせますように。今年も素晴らしいことがあなたに訪れますように。新しい年が平和で幸せな一年となり、いつも笑顔でいられますように。」

モンゴルの旧正月(ツァガーンサル)

モンゴルの旧正月「ツァガーンサル(白い月)」は、厳しい冬(-28度から-51度)を越えて新春を祝う伝統行事で、2025年の旧正月は3月1日から3日まで祝われます。大晦日の「ビトゥーン」には家族が集まり、小麦粉の皮で肉を包んだ「ボーズ」(蒸し餃子)を食べるのが定番です。これは、幸せを包む縁起物なんだとか。羊の丸茹で「オーツ」も欠かせないモンゴルの伝統料理です。

元日の朝は、日の出前にきれいな服に着替えて幸運の方向に歩き、大地にミルクを捧げます。日の出とともに家族と挨拶を交わし、その後親戚や友人への挨拶回りが3日間続くそうです。

ちなみに、日本のお年玉とは逆に、モンゴルでは若い世代が年長者に小遣いを贈るのが習慣なんだとか。

【モンゴル出身】トヤさん(外国人材キャリア支援部)

モンゴルの旧正月の定番料理といえばボーズ。どこに行ってもボーズばかりで、一週間食べ続けた結果、さすがに飽きてしまい、2年くらい一切食べれなくなってしまったことがあります(笑)

いかがでしたか?
旧正月の文化やお祝いの仕方、少しでも知っていただけたら嬉しいです😊どの国でも家族や大切な人たちと過ごし、幸せを願う姿は共通していて、心がほっこりしますね!

今回、素敵なエピソードを教えてくれたGTNメンバーのみなさん、本当にありがとうございました🩷

みんなのコメント

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もちくん

2025年2月4日

旧正月、みなさんあけましておめでとうございます!!
ベトナムでバインチュンをたくさん食べた記憶があります♪
色々な国のお正月料理、食べてみたいです!

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まさ

2025年2月3日

この記事を本当に広めたいですね。
この記事をワンストップで投稿できるのはGTNしかない!と思います。
共感いただける該当国の方にはとても興味ある内容です。

身近に旧正月を教えてもらえるなんて、とても貴重だと思いませんか?!

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