GTNが「Beyond Borders Summit」を初開催 🌏 イベントレポートをお届け

2025年12月04日

GTNが「Beyond Borders Summit」を初開催 🌏 イベントレポートをお届け

2025年10月22日、「外国人材×経営戦略」をキーワードに「GTN Beyond Borders Summit」を初めて開催しました✨ 人口減少や労働力不足が進む日本で、外国人材との共創をどのように経営戦略へと変えていくのか——。そのヒントを探るべく、企業・自治体・研究機関など約200名が東京・竹芝ポートホールに集まりました。熱気あふれる会場の様子と、各セッションの模様をダイジェストでお届けします。(EP192)

「GTN Beyond Borders Summit」とは?

「国籍も、文化も、企業の未来も。すべてを越境する新しい視座を。」をテーマに掲げた今回のサミット。
GTNアンバサダーのホラン千秋さんを総合司会に迎え、企業や自治体のリーダーたちが登壇。“外国人材を経営の中心にどう位置づけるか”を軸に、さまざまな視点から議論が交わされました。一日を通して感じられたのは、“Beyond Borders=越境”という言葉そのもの。多様な価値観が出会い、つながり、次の時代を動かす力を感じさせる時間となりました。

【イベント概要】
GTN Beyond Borders Summit
日時|2025年10月22日(水)15:00〜18:00(交流会 18:30〜20:00)
会場|東京ポートシティ竹芝 ポートホール
主催|株式会社グローバルトラストネットワークス(メディアパートナー:Forbes JAPAN)
参加費|無料

🌐イベントの詳細は特設サイトからもご覧いただけます。

会場の様子をチェック 👀

竹芝ポートホールのロビーには、GTNで働く外国籍メンバーの「越境ストーリー」を紹介したパネル展示がずらり。それぞれの出身国、日本での挑戦、そして今。等身大の声を通してGTNの想い「外国人が日本に来てよかったをカタチに」を体感できる内容に。

一角には、世界地図の大型パネルも。来場者が「行ったことのある国」にシールを貼っていくと、会場全体がまるで“国境を越えた対話”の場に。

今回のサミットと連動し、「GTN WOW」では、展示で紹介したメンバーの越境ストーリーをインタビュー記事としても公開中です。ぜひあわせてご覧ください! 👉 記事はこちら

受付や誘導を担当したGTNメンバーの温かい対応にも「ホスピタリティが素晴らしかった」との声が多く寄せられました😌

セッション紹介🎤 外国人材は労働力ではなく「社会を動かす原動力」へ

ここからは3つのセッションを、ダイジェストでお届けします!

SESSION 1
Think “Borderless” ― 外国人材受け入れによるイノベーションシナリオ

SESSION 1のテーマは「日本社会における外国人材の役割について」。モルガン・スタンレーMUFG証券のロバート・フェルドマン氏と、GTN代表取締役社長の後藤裕幸が登壇しました。
外国人材は“人手不足の穴埋め”ではなく、社会を動かす原動力です」。フェルドマン氏のこの一言に、会場が大きくうなずきました。さらに、「日本は今も世界から“良い社会”として期待されている。多様な人材との共創が、次の成長エンジンになる」と語ります。
後藤は続けて、「かつては“助ける対象”だった外国人が、今では日本の産業を支える仲間に」とコメント。GTNのビジョン「外国人が日本に来てよかったをカタチに」を紹介しながら、「共に働き、共に生きる社会こそが、日本の未来を強くする」と力を込めました。

トークセッション中には、グラフィックレコーディングのパフォーマンスも! 難しいテーマも、分かりやすく楽しく1枚にまとめ上げてくださいました。これをリアルタイムで描き上げるなんて、本当にすごいですよね❣️👀✨

多様な価値観が生み出す、新しい企業の未来

SESSION 2
Awakening Potential ― 外国人材が、企業の可能性を開く

SESSION 2では、企業の成長と革新を支える「グローバル思考」と「多様性」に焦点を当て、それぞれの現場での実践や課題が語られました。

前半では「企業の可能性を開くグローバル思考とは」をテーマに掲げ、楽天グループの大前友香氏、電通ジャパン・インターナショナルブランズの藤村活子氏を迎え、中央大学 客員研究員の永島寛之氏とともに、Forbes JAPAN Web編集長の谷本有香氏がモデレーターとなり、国籍を超えたチームづくりを語りました。

左から、谷本氏(Forbes JAPAN)、大前氏(楽天グループ)、藤村氏(電通ジャパン・インターナショナルブランズ)、永島氏(中央大学 客員研究員)。

社内公用語を英語とし、多様な人材が働く環境を整えてきた楽天グループの大前氏は、「異文化を理解し合うことと、共通の価値観を共有すること。その両輪があってこそ、組織は強くなる」とコメント。価値観・行動指針である「楽天主義」をベースに、国籍を超えて共通の行動指針を浸透させる取り組みを紹介してくださいました。
グローバルネットワークのもと多国籍な人材でチームを組む藤村氏も、異文化のメンバー同士が共通のゴールを持ち、対話を通じて“ワンチーム”として働くことの大切さを語りました。「自分にとっての“当たり前”が相手にとっての当たり前ではない」「リーダーシップとは、考え方や価値観を共有し、それを組織に根づかせること」とし、文化を越えたマネジメントの重要性を強調しました。
永島氏は「ダイバーシティは“理解する”だけで終わらせず、“仕組み化”して継続させることが大切」と総括。「健全な意見の違いを翻訳して導く力こそ、これからのリーダーに求められる」と語りました。
後半では、「外国人材のポテンシャルを最大化する組織とは」をテーマに、セイノーホールディングスの河合秀治氏、ゼンショーホールディングスの鈴木直行氏が登壇。外国人材の特性を理解し、そのポテンシャルを最大限に引き出すための体制づくりや、官民学が連携して環境を整えていくためのアクションが語られました。

前半に引き続きモデレーターの谷本氏と永島氏がゲストとともにトークを展開。中央左が河合氏(セイノーホールディングス)、中央右は鈴木氏(ゼンショーホールディングス)。

物流業界で外国人材の受け入れを進める河合氏は、「業界全体で共通の教育プラットフォームを整えることが、安心して働ける環境づくりにつながる」と語りました。
鈴木氏は、ゼンショーグループが2010年代から外国人材の採用を進めてきた背景に触れ、「文化の違いを恐れず、ぶつかり合うことで本当の理解が生まれる」と語り、“共に成長する組織”の大切さを力強く伝えました。
永島氏は最後に、「ダイバーシティ推進は人事施策ではなく経営戦略の一部。一人ひとりの強みを見える化し、フェアに対話できる場をつくることが重要」とまとめました。

SESSION2も分かりやすくて楽しいグラフィックレコーディングが完成!

共に働き、共に生きる社会へ。地域から広がる共生の輪

SESSION 3
Inclusive Flow ― 外国人材活躍のためのリアルと、その実行

SESSION 3では、静岡県知事の鈴木康友氏、Global Gateway Japanの亀島成幸氏、明治大学教授の山脇啓造氏を迎え、外国人材が日本社会で活躍するための“リアル”に迫りました。

左から、本セッションのMCを務めた中川倫子氏(フリーアナウンサー)、鈴木氏(静岡県知事)、亀島氏(Global Gateway Japan)、山脇氏(明治大学教授)。

鈴木知事は、浜松市長時代から続く多文化共生の取り組みを振り返りながら、「外国人を“助ける対象”ではなく、“地域を支える仲間”として迎えることが地域の力になる」と語ります。その言葉には現場を知るリーダーならではの説得力がありました。
企業の立場から登壇した亀島氏は「企業と外国人が同じベクトルで成長する仕組みづくりが大切」とコメント。教育支援やサーティフィケート制度の導入など、企業の立場から見た“共生の実践”を紹介しました。

山脇教授は「言葉の壁を越えた理解こそ、共生社会の基盤」とし、静岡県が進める「やさしい日本語」や多言語化の取り組みを高く評価。「制度と文化の両面から支えることが、日本の次のステージにつながる」とまとめました。

SESSION3のグラフィックレコーディングも完成📝✨

参加者の声📢

ここでは、サミットにご参加いただいた皆さまから届いた感想の一部をご紹介します。どの声にも共通していたのは、“共に働き、共に成長する社会”への前向きな想い。制度ではなく、人と人との関係性から共生が生まれる――そんな気づきを持ち帰る方が多く見られました。

「弊社ではまだまだ外国人人材が少ないが、今後、多角的に成長するためには国籍に関わらず優秀な人材が必要だと勉強になった。外国人労働者に関する課題が具体的に理解できました。」
「外国人が労働力の補完という考えだけでなく、イノベーションを起こす武器となるという視点を、具体的な企業の話から学べた。自分の業務への意義を再確認できました。」
「環境やインフラ整備といった“物的要素”だけでなく、受け入れ側となる組織や個人の“心の準備”が重要だと再認識しました。」
「外国人をトータルで理解する努力をすることで、職場が日本人にとっても居心地の良い場所になるという言葉が印象に残りました。」
「フェルドマンさんの“日本はまだ世界から期待されている”という言葉に勇気づけられました。」
「学生ながら参加させていただきましたが、次の世代として考え、行動するきっかけを得ました。」

アンケートにご協力くださった皆さま、本当にありがとうございました🙇‍♀️

最後に ──「外国人が日本に来てよかった」を社会全体で実現するために

総合司会を務めてくださったホラン千秋さんに温かく盛り上げていただき、「外国人が日本に来てよかった」を未来へつなぐサミットは、笑顔と拍手に包まれてフィナーレを迎えました。

GTNが目指す「外国人が日本に来てよかったをカタチに」。
今回のサミットでは、外国人材が経済を支え、企業を変え、地域を元気にする未来へのヒントが語られました。

国籍や文化の違いを超えて、共に働き、共に生きる。
その積み重ねが、日本社会の新しい力になると私たちは信じています。
GTNはこれからも、外国人と日本社会をつなぐ橋渡し役として、越境から生まれるつながりを広げていきます✨

当日ご参加くださった皆さま、
そしてオンラインでご視聴くださった皆さま、本当にありがとうございました。

これからも、さまざまな国や文化の人たちが互いに理解し合い、共に未来をつくっていけたら嬉しいです☺️ 
次のBeyond Bordersで、またお会いしましょう👋

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