“渡す・渡さない”? 多文化職場のバレンタイン事情

2026年02月06日

“渡す・渡さない”? 多文化職場のバレンタイン事情

2月といえば、バレンタインですね! デパートやカフェ、コンビニエンスストアにも、チョコレート商品がずらりと並びます。日本では「女性から男性へチョコを贈る日」として広まってきましたが、近年は楽しみ方も少しずつ多様に。今回は各国のバレンタイン文化をのぞきながら、多文化職場で気持ちよく楽しむヒントをお届けします。(EP200)

実は日本のバレンタイン、世界的にはちょっとユニーク!?

日本で「バレンタイン=チョコ」というイメージが広がった背景には、企業キャンペーンの積み重ねがあったと言われています。「義理チョコ」「友チョコ」などの言葉も生まれ、世代を問わず、季節のイベントとして定着してきました。

一方、欧米ではバレンタインは恋人やパートナー、家族など“身近な人”と過ごすプライベートな日という位置づけが強く、カードや花、ディナーなどで気持ちを伝えるのが定番。だからこそ、職場でチョコレートを渡す文化が広く根づいた日本のスタイルは、少しユニークに映るかも? 最近はその日本でも、職場で「渡す/渡さない」も含めて、楽しみ方がより自由になってきた印象も。“正解”をひとつに決めないほうが、今の空気に合っているのかもしれません。

GTNメンバーに聞いた!みんなの国のバレンタイン事情は?

多くの国の方が働いているGTN。せっかくなので、「みんなの国ではどんなバレンタインだった?」を、ひとことずつ聞いてみました!

H.Kさん(韓国)

チョコレートやスイーツ、バラなどのお花、カードやメッセージ、食事などを贈るスタイルです。義理チョコもあるし、手作りする文化もありますよ! バレンタインをきっかけに、思いを伝える“告白の日”になることもあるんです。韓国のバレンタインは、日本とあまり変わりませんね!

F.Iさん(インドネシア)

インドネシアでは、国民の約8割がイスラム教徒ということもあり、バレンタインを祝う習慣はあまり一般的ではありません。地域によっては、祝うことが制限されている場合もあり、例えばアチェ州では条例でバレンタインの祝賀が禁止されています。とはいえ、首都ジャカルタなどの都市部では欧米文化の影響を受け、若者の間でチョコレートや洋服、アクセサリーなどを贈ることもあるそうです。わたしも、日本に来てから初めてバレンタインを経験しました!

A.N.さん(フィンランド)

フィンランドでは、カードやメッセージなど、特に決まった形式はなく、さまざまな形でバレンタインを楽しみます。恋人向けというよりは、友人同士で「良いバレンタインを!」と軽く言い合うくらいのイベントです。チョコレートはお店に並びますが、実際にそんなに買ってるのかな…?と、ちょっと疑問(笑)。日本のバレンタインのほうがイベント感が強くて、面白い体験ができる気がします。男性の友達にチョコレートを渡すときに、「友チョコだよ!!」と余計強く協調して、「これで勘違いが発生しないですよね」と思った記憶があります。その時にバレンタイン文化の違いをかなり意識していました。

K.A.さん(スリランカ)

スリランカのバレンタインは、チョコレートやスイーツ、バラなどの花、食事やディナーなどを楽しむのが一般的です。テレビやラジオが主催するイベントもありますよ! でも日本と違うのは、男性から女性にチョコを渡すのが文化なんです。日本では女性から渡すというのが逆で、面白いなと思いました。

職場でのヒント💡多国籍チームのバレンタイン、気持ちよく楽しむ3つコツ

では、職場でのバレンタインについて、あらためて考えてみましょう。
日頃の感謝を伝える日としてとらえるなら、あげる側も、受け取る側も、(そしてお返しをする側も)義務になってしまってはもったいないですよね。バレンタインは「みんなで同じことをする」よりも、それぞれが無理なく参加できる余白を用意するほうが、いまの職場には合っていそうです。多国籍チームだと、温度感も食の事情も人それぞれ。だからこそ、ちょっとした工夫が“やさしさ”として効いてきます。

Tips1📝 合言葉はシンプルに「参加は自由」
渡してもいいし、渡さなくてもいい。受け取ってもいいし、受け取らなくてもいい。ひとこと添えておくだけで、イベントの空気がぐっと柔らかくなります。やさしさを“ルール”にしないのがポイントです。

Tips2📝  配るより「置く」スタイル
個人個人に贈るよりも、共有テーブルにそっと置いておくほうが、受け取る側も気楽です。「もらったから返さなきゃ」になりにくく、バレンタインが“業務の合間の小さな楽しみ”におさまります。

Tips3📝  「選べる」ことが思いやり
アレルギー(ナッツ、乳、卵など)や、宗教・ライフスタイルの理由で避けたい食材がある人もいるので、原材料のメモがあると安心です。たとえば、「ナッツ入り」「乳製品あり」「ゼラチン入りかも」「アルコール使用(洋酒)」など、短いひとことを添えて。分からないものは無理に書かず、「成分は裏面を見てね!」でもOKです。
さらに、 “選択肢を混ぜる”のもおすすめです。チョコだけでなく、ナッツなしのクッキーや、個包装のティーバッグなど、いくつかタイプがあると手に取りやすくなります(甘いものが苦手な人にもやさしいですよね)。みんなと同じではなく「みんなが自由に選べる」イメージです。

バレンタインは楽しく!コミュニケーションツールに

最後に。バレンタインは“交換会”にするより、会話のきっかけとして扱うほうが、多文化職場らしさが出るかもしれません。「これどこのお菓子?」「うちの国だとこうだったよ!」などという、そんな雑談が生まれたら、それがいちばんの成功!チョコレートはあくまできっかけにすぎません。主役は、いつもより“ちょこっと”増えたコミュニケーションにしてみましょう。

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